ヤフオク!データラボ

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普段ヤフオク!でお買い物や出品をしている時、してみたいと思った時、新品と中古での違いってあるのかな?と思ったことはありませんか。
ヤフオク!データラボでは、Yahoo! JAPANが保持する一次流通(Yahoo!ショッピング)・二次流通(Yahoo!オークション)の各種データから見えてくる消費動向の違いやランキングをご紹介します。

Yahoo!ショッピングとヤフオク!の年間取扱高変化率を可視化(2021-2022)

Yahoo!ショッピングの新品商品とヤフオク!の出品商品(ストア出品を除く)の、2021年と2022年の年間取扱高変化率(上昇率・下降率)のランキングです。一次流通・二次流通における近年の変化を可視化しました。

上昇率ランキング(前年比)

  1. 旅行用品
  2. DIY用品
  3. カメラ
  4. トレーディングカード
  5. タブレットPC
  1. レディースアクセサリー
  2. 工具、DIY用品
  3. ブランド腕時計
  4. カメラ、光学機器
  5. アンティーク雑貨(喫煙グッズ)
集計期間:2020年12月~2022年11月。ふるさと納税・チケット類を除く取扱高が年間10億以上のカテゴリ。Yahoo! JAPAN調べ。

データから見えてくること

  • Yahoo!ショッピングの上昇率ランキングでは、全国旅行支援などもあり、旅の需要が復活し【旅行用品】が1位に。「スーツケース」や「キャリーバック」、変換プラグや海外用ドライヤーといった「旅行用家電」の注文が増加しました。
  • ヤフオク!の上昇率ランキングでは、1位の【レディースアクセサリー】がランクイン。レディースアクセサリーのなかでも、「真珠」「カラーストーン」のネックレスが春先に伸びており、前年は中止となっていたリアルでの卒業式や入学式が開催されることになったことに伴って、フォーマル用のアクセサリーの購入が上昇したと考えられます。
  • またYahoo!ショッピング、ヤフオク!ともに、コロナ禍のDIY人気の影響で2位に【DIY用品】が入っているほか、【カメラ】カテゴリも上昇しており、「ミラーレス一眼レフ」「交換レンズ」や「インスタントカメラ」などが購入されています。

下降率ランキング(前年比)

  1. 健康管理・計測計
  2. オフィス家具
  3. デスク・机
  4. コミック・アニメ
  5. コレクション・趣味
  1. コンピュータパーツ
  2. DVD
  3. ソフトウェア
  4. 漫画・コミック
  5. コスメ・スキンケア
集計期間:2020年12月~2022年11月。ふるさと納税・チケット類を除く取扱高が年間10億以上のカテゴリ。Yahoo! JAPAN調べ。

データから見えてくること

  • 下降率では、Yahoo!ショッピングではコロナ需要で売れていた血中酸素濃度計側計や体温計が減少。またリモートワーク需要でオフィスチェアやデスクが売れていました。
  • ヤフオク!では、2021年仮想通貨マイニング需要でグラフィックボードの取引が増大。3位のソフトウエアはOSソフトのWindowsパッケージ版の売れ行きが減少、2022年はPC本体が比較的伸びました。
  • またYahoo!ショッピング、ヤフオク!ともに、コミックが4位に。2021年は両サービスとも「鬼滅の刃」「東京卍リベンジャーズ」などの全巻セット買いが目立っています。

Yahoo!ショッピングとヤフオク!の【お酒】ジャンルで購入者が増加したのは

コロナ禍で家飲みが増えた【お酒】ジャンルに着目してみます。昨年と今年で購入者数に変化がある商品はなんでしょうか。
【お酒】ジャンルの中で、直近3ヶ月(2022年9~11月)のユニーク購入者数の対前年増加率が大きかったカテゴリをみると、「国産ウイスキー」「国産ビール」はYahoo!ショッピング・ヤフオク!ともに増加しましたが、順位が異なる結果となっています。
また「コニャック」は一次流通のYahoo!ショッピングのみで、「シャンパン、スパークリング」は二次流通のヤフオク!のみでランキングしています。

  1. 国産ビール
  2. 国産ウイスキー
  3. コニャック
  1. 国産ウイスキー
  2. シャンパン、スパークリング
  3. 国産ビール

「お酒」ジャンルの対前年購入者数の増加率(2022年9〜11月)

集計期間:2021年9月~2021年11月と2022年9月~2022年11月での比較。Yahoo! JAPAN調べ。

購入者数・購入単価の推移

集計期間:2019年9月~2022年9月。9月、12月、3月、6月の四半期毎の実績を移動平均して指数化。Yahoo! JAPAN調べ。

データから見えてくること

  • 二次流通のヤフオク!視点でみると、コロナ期間は仕入れ用の酒類の購入者が減少。
  • その後、海外での「国産(日本産)ウイスキー」人気もあって値も上がり多く取引されました。ウイスキーの上昇は徐々に落ち着いてきているように見える中、2022年からは「シャンパン・スパークリング」が高騰していることがわかります。

シーズナル商品での一次流通と二次流通の比較

季節によって購入者数・購入価格が変動するカテゴリにて、一次・二次流通を比較して変動のタイミングや大きさに違いがあるか、「メンズ半袖シャツ」を例にみてみましょう。

集計期間:2021年12月~2022年11月。Yahoo! JAPAN調べ。

データから見えてくること

  • Yahoo!ショッピングの購入者数は4、5、6月にかけて急増しピークを迎えた7月から下降しています。ヤフオク!も傾向は似ていますが上昇下降はなだらかになります。
  • 購入単価をみると、Yahoo!ショッピングでは価格のピークが5月にありますが、ヤフオク!ではトップシーズン中でも価格が変動しにくいことが分かります。
  • Yahoo!ショッピングではシーズンの初盤で売り切れたり、7月後半はセールが始まったりして値が下がる中、そのシーズンで流行したカジュアルシャツが少し遅れてヤフオク!に出回っている可能性があります。新品の一次流通市場と中古品の二次流通市場の典型的な形が見えたと考えられます。
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